各地方自治体が生き残り戦略を模索する中で、最近増えてきているのが、農作物などの ブランド化ですよね。特産品の作物をブランド化することはもちろん、それまでは作って いなかった新しい作物を栽培し始めるケースなども目立ってきています。

最近急に増えてきたように見えるこの流れですが、実際には何年も前から研究が すすめられ、最近ようやくお披露目ができるようになったというものも多いようです。

岩手県では、なんと10年もの歳月をかけて開発されたお米が販売開始となるということで 注目を集めています。 岩手県といえば、「ひとめぼれ」「いわてっこ」をはじめとして、様々なブランド米を 作っている日本きっての米どころの1つですが、そんな岩手県が新たに売り出すお米とは どんなものなのでしょうか。

新しく発売されるブランド米の名前は「金色（こんじき）の風」で、昨年販売を開始した 「銀河のしずく」と対になる品種で、「アミロース」というでんぷんの含有量を減らした 粘り、軟らかさ、甘みのバランスがとれたお米。「銀河のしずく」は 「米のヒット甲子園2016」で大賞に選ばれていて、この金銀の2種類の新ブランド米が 岩手のコメ業界をけん引する存在になることが期待されています。

どちらも名前からして高級感が漂っていますよね。国は2018年に減反製作を廃止することを 決定していて、米どころとしてはここで他の競合ブランドに負けずに生き残り、地域産業の 活性化、PRをしていきたいという思惑もあるようです。消費者としては、おいしいお米が 食べられるようになるのはうれしいことですから、各ブランド米に頑張ってほしいところ ですが、この岩手の金銀米も、食べてみたいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部