秋田と岩手の県境がどこにあるか、はっきり示すことのできる人はすくないのではないでしょうか。しかし、わざわざ県境に行かなくてもと思うことなかれ、この県境ならではの魅力もあるようです。

秋田と岩手の県境にある6市町村が共同で、広域観光マップ「岩手と秋田のまんなか旅」を作っています。両県は個別で観光客を獲得しあうというよりも、共同で観光資源のPRを行う方がより良い結果につながると考えているようです。 この連携が始まったのは2015年のこと。なかなか観光客の足が伸びにくい地域が結託して意見交換を行ってきたそうです。両県にまたがる奥羽山脈の食、温泉などをアピールして、両県にまたがる新しい観光コースを提案しています。

参加したのは岩手から雫石、西和賀、秋田から横手、大仙、仙北、美郷。

これらの市町がそれぞれの魅力たっぷりの観光地をつめこんだ、全A判の大きな地図を34,000部発行しました。各市町の観光案内所、道の駅などで1月中旬からすでに配布開始しています。

日帰り観光コース7つや、大曲のサンドイッチ、雫石のスープカレーなどのご当地グルメ情報などが紹介されていて、県外からの観光客に嬉しい出来栄えとなっています。また裏面には、桜、カタクリの開花時期が示されており、これからの時期にもぴったり。

秋田・岩手両県にまたがる新しい観光資源の発掘につながることを期待されているこの試み、他府県にも広がるといいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部