日本中にあふれる様々な社会問題の中でも、近年より問題視されるようになってきているのが、いじめに関する問題ですよね。

これまで以上にメディアなどでも報道されるようになり、インターネットの発達でいじめも多様化し、こどもたちの心のケアの重要性が今まで以上に認識されるようになってきています。

そうした中、埼玉県戸田市では、こどもたちの心のケアに関する新しい取り組みが発表され、注目を集めています。 その取り組みとは、市内12校全ての小学校に専門的な知識を有するスクールカウンセラーを配置するというもの。

3つの拠点校に3名のスクールカウンセラーを配置して、それぞれの拠点で4つの学校を担当するという体制で、スクールカウンセラーは生徒や保護者の相談に乗りながら、校内のいじめ問題対策委員会のメンバーなどとしても学校を支えていくことになります。

埼玉県内には「さわやか相談室」という制度があり、すべての公立中学校にスクールカウンセラーが配置されていますが、全公立小学校にも配置するというのは埼玉県の中でも戸田市が初めてということです。

今回の体制整備によって、小学校から中学校まで切れ目なくカウンセリングを行うことで、進学に関する悩みなどにも対応できることが期待されています。

カウンセラーを置けばいいという単純な問題ではないとは思いますが、戸田市のこうした取組が埼玉県全体、そして国に広がり、子供の心のケアを行う人員が少しでも増えていけばいいなと思わされます。


 執筆：街コミNAVI編集部