現在、日本では農業や林業などの一次産業に従事する人たちの高齢化や人口減少が問題となっていますよね。

特に林業などは農業や漁業に比べて働いている人を身近に感じられる機会が比較的少なく、ニュースなどに取り上げられる機会も比較的少ないことが多いですが、林業は、森林が国土の3分の1を占める日本の、伝統的かつ重要な産業の1つ。

その支援策を様々な自治体や団体が高じていますが、岩手県でも先日新たな支援策が発表され注目を集めています。 それが、岩手県森林組合連合会と、野田バイオパワーJPが共同で創設した「森の『のんちゃん』森林づくり基金」です。

盛岡の地元の森林組合や森林所有者に対して森林整備や人材育成に関する経費を一部助成するために創設された基金です。

野田バイオパワーJPは岩手県九戸郡野田村で木質バイオマス燃料を有効活用した再生可能エネルギーによる発電所を運営する会社。野田バイオパワーJPが運営する野田バイオマス発電所に丸太が1トン納入されるたびに、発電所が100円を拠出して連合会が積み立て運用して、女性を行っていくという仕組みで、計画では年間400万円の積立金が発生する予定となっています。

5月10日に正式に基金の協定が締結され、2018年から交付を開始する予定とのことです。

地元企業が地域の産業活性化のためにこうした取組を行うのは非常に明るいニュースですよね。岩手県はもちろん、全国的にこうした活動が広がり、話題になってもっと多くの人に活動や現状を知らせることになればいいなと思います。


 執筆：街コミNAVI編集部