皆さんの住んでいる地域には、地域の伝統産業とも呼べるものはあるでしょうか？

全国各地でそうした伝統産業はあるとは思いますが、現在もそれが地場産業として根づいている地域もあれば、人手不足などで今では廃れてしまったという地域もあると思います。そんな中、京都府亀岡市では、かつて亀岡を中心とする丹波地域で盛んに行われていた養蚕の再興に向けての取り組みが行われているのだそうです。 丹波地域は明治時代や大正時代に「蚕都」とよばれ、3万件近い農家がありましたが、現在では福知山市に3件残るのみという状況に。

亀岡市で国産オーガニックシルクにこだわり商品の生産、販売を行う「織道楽 塩野屋」がこうした現在の状況に危機感を持ち、数年前からこの地域での養蚕の復活に向けて活動しています。

桑の木オーナーを一般から募集するなどの活動を行い、養蚕振興協議会を発足するなどして、亀岡での養蚕復活に向けて動いていて、18日には市民向けの養蚕見学会が開催されました。

市民から参加を募り、福知山市の農家を訪れ、実際に養蚕の現場を見学して理解を深めてもらうこのイベント。参加者には蚕を一部譲って、家庭での飼育体験もできるという珍しいイベントになりました。他にも夏にかけて絹の文化や必要性について学ぶイベントや体験会なども現在企画されているので、亀岡に住んでいる人は1度参加してみてはいかがでしょう？

ちなみに「織道楽 塩野屋」では絹の衣類はもちろん、コーヒーフィルターなど、様々なものが販売されているので、興味のある人は是非1度チェックしてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部