日本で現在問題となっていることの中でも代表的なものの1つが、高齢化社会に関する問題ですよね。

高齢者の人口が増え、要介護者も増える中で、これからの社会の在り方についても議論がされていますが、特に認知症を抱える高齢者の人に関する取り組みが課題となってきています。そして深刻なのが認知症を抱える人が行方不明になるという問題ですが、愛知県春日井市では、そんな認知症の高齢者を探すための取り組みの実証実験が開始されて話題となっています。 その取り組みとは、スマートフォンアプリを利用した認知症高齢者の捜索協力システム「オレンジセーフティネット」です。

認知症サポーターを養成する「全国キャラバン・メイト連絡協議会」や研究者などで作る「オレンジセーフティネット構築委員会」が実用化に取り組むもので、捜索に協力する意思のある人がアプリをダウンロードしておき、家族などから捜索依頼があった場合に捜索を協力して行うというものです。

4月26日に全国初のモデル試行が春日井市の高蔵寺ニュータウンで開催され、地域住民や春日井市の職員、保健師を目指す大学生などが参加して、高齢者2人が行方不明になっているという設定の下で実証実験を行いました。

2018年度中の実用化を目指し、今年度中には厚生労働省のモデル事業としても実施する予定のこの実証実験。

春日井市ではこれからも他の自治体とも協力しながら、実用化に向けて前進していくということです。皆さんも、実用化した際には是非アプリをダウンロードして捜索に協力してくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部