皆さんは普段、本を読みますか？

本を読むのが好きという人もいれば、たまに読むくらいという人もいると思いますが、本を読む人も読まない人も、誰もが知る文学賞が、芥川賞ですよね。

純文学の新人に与えられる文学賞であり1935年から続く芥川賞は直木賞とともに日本最高峰の文学賞として知られ、2年前には又吉直樹さんの受賞で大きくメディアなどにも取り上げられました。

そんな芥川賞の2017年上半期の受賞者が今年も発表され、沼田真佑さんが岩手県から初の選出となり話題となっています。 第157回芥川賞を受賞した沼田さんは、北海道生まれで、大学は福岡の大学に進学。そして卒業後から現在まで、岩手県盛岡市で塾講師を務める男性です。

今回の受賞作「影裏」は今年5月に発表されたデビュー作で、会見では「ジーパンを1本しか持っていないのにベストジーニスト賞を取ったようなもの。」というコメントも話題となりました。

この作品は岩手県を舞台に、東日本大震災をテーマの一つとした作品。沼田さん自身も東日本大震災を経験し、書くことは「みそぎのようなもの」だったといいます。岩手県出身者で直木賞を受賞した作家はこれまでにもいましたが、芥川賞を受賞した岩手ゆかりの作家はこれまでいなかったということで、岩手県でもこの受賞に関して盛り上がりを見せているんだとか。

影裏の文庫本は7月末に発売されるということなので、みなさんもぜひ読んでみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部