最近は、国際的に宗教的対立による悲劇が増えてきていますよね。

日本人は多くが無宗教といわれていますからあまり実感する場面は多くないかもしれませんが、世界中で宗派による対立というのは大なり小なり起こってしまっています。日本で信仰する人の多い宗教というと仏教ですが、仏教の間でも宗派による違いなどは生まれてしまいます。

そうした状況のなか、京都府亀岡市では、亀岡市内の宗教家らによる「かめおか宗教懇話会」が「比叡山宗教サミット」30周年記念シンポジウムを開催しました。 かめおか宗教懇話会は、仏教、神道、キリスト教など、様々な宗教を信奉する人たちが集まる会で、昨年20周年を迎えた会。定期的にシンポジウムなどを開催しています。

比叡山宗教サミットは、宗教によって人々の心に平安をもたらす本来の宗教の目的を果たすために、あらゆる宗教の指導者が宗派の枠を超えて集う会で、「平和の祈りの集い」として1987年以降毎年開催されています。

今年は比叡山宗教サミット30周年として8月3・4日の2日間開催されることが決まっています。今回、かめおか宗教懇話会の大本本部で開催されたシンポジウムでは、。延暦寺長臈（ちょうろう）の山田能裕さんと天理大学長の永尾教昭さんと、集まった市民約120人が様々な意見交換を行いました。

すべての人が幸せになることが宗教の役目というのは、いわれてみれば当然ですが、それによって争いが起きているのもまた事実。こうした状況が打破できるよう、特に宗教を信奉していない私たちにできることは何なのかも考えていきたいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部