



2017.08.01.
市川市で沖縄戦を記録した写真展
つい先日公開となった、メル・ギブソン監督の最新映画、『ハクソー・リッジ』で沖縄本土決戦が描かれたのは衝撃的でした。あまりの凄惨さに声をあげてしまうほどだったのですが、主人公はその中でも日本人とアメリカ人とにかかわらず、消えかけの命を救う「衛生兵」として描かれていたのが印象的でした。
実際にどのような戦争があったのかを知らない世代の人間からすれば、こうしてなまなましい映像によって視覚的に当時を再現することは、理解の助けになるでしょう。しかしハリウッド製作の「映画」である以上やはりどこかでフィクションであるということも事実です。
さて、そんな沖縄戦を写真に収めた市川市出身の写真家、田中正文さんの展示が、28日から市川市文化会館(市川市大和田)で行われることになりました。
情報元ソース:産経新聞
沖縄戦・女子学徒隊員らの実像に迫る 28日から市川で写真展 千葉
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170727-00000061-san-l12
野戦病院壕で活動していた女子学徒隊員の姿を収めた写真の数々は、ある意味で日本側の『ハクソー・リッジ』と言えるのかもしれません。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170727-00000061-san-l12
…いや、むしろ田中さんの市川での展示写真は、実際の画像である以上、フィクションを超えたなまなましさを提示してくれるものです。
田中さんが沖縄に10年暮らした際、沖縄の歴史、中でも沖縄戦に関心を抱き、歴史の彼方に忘却してしまってはいけないという使命感のもとで、写真を収集しはじめたとのことです。
夏は夏休みの時期であると同時に、原爆の日、そして終戦記念日といった戦争にまつわる記憶の呼び覚まされる時期でもあります。
日本の忘れてはいけない残酷な歴史と、その中で奮闘した人間の姿を、市川市でぜひ目撃してみてください。
執筆:街コミNAVI編集部