皆さんの地元には、全国的にも珍しいお祭りや神事などはありますか？

日本には全国に神社があり、地元でそれぞれに神事やお祭りが実施されていると思いますが、中には奇祭と呼ばれるような不思議なお祭りや、他ではあまり見かけないようなお祭りも結構たくさんありますよね。

千葉県市川市では、「湯の花祭り」という一風変わった神事が今年も開催され、地元・市川の人を中心に、多くの人が訪れました。 これは市川市の白幡天神社に鎌倉時代から伝わる神事で、春を呼ぶお祭りとして毎年2月20日に行われるもの。

大釜にグラグラと煮えたぎらせた熱湯を、熊笹の大束を使って参加者に振りかけるというもので、今では非常に珍しく、奇祭とされます。

1年間の無病息災を願って行われるものであり、使った熊笹は参拝者たちに配られ、それぞれの家庭で祀るのだとか。そして来年それらの熊笹は、今度は窯の火にくべられるのだそうです。

地元の人も多く訪れ、地元の小学生や幼稚園児が社会科見学の一環としてやってきて、地元のお母さんたちがサトイモの田楽や甘酒もふるまってくれるということで、地縁の感じさせる地元には欠かせない神事となっています。

境内には梅の花も咲き始めていることもあり、参加者たちは春の訪れを感じながら今年の無病息災を願い、地元の交流を深めました。

市川の人は来年以降、一度参加してみてはどうでしょうか？

市川以外でも、こうした「奇祭」といえるようなお祭りは全国にありますから、是非みなさんも地元のおまつりを一度チェックしてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部