歴史はお好きですか？学生のころから歴史が好きだったという人もいれば、歴史は苦手だったという人もいると思いますが、歴史好きな人にとって歴史の面白さの1つはまだ未知の部分がたくさんあるということではないでしょうか。

時代が古くなればなるほど正確な記録は残っていませんし、当時のことはわからなくなるものですが、そんな当時のことを少しでも知ろうと、発掘作業など考古学的な調査が行われていますよね。

そんな中、福岡県春日市では市内の遺跡から新たな重要な遺物が出土したことが話題となっています。 出土した場所は春日市にある弥生時代の遺跡、須玖タカウタ遺跡。

発見されたのは権力者の象徴とされる銅剣につける装飾品「把頭飾（はとうしょく）」の土製鋳型の一部で、鋳型は国内で初めての出土となりました。7月25日に春日市教育委員会によって発表されました。

この遺跡があった時代は、青銅器生産の当初であり、従来は、当時はまだ青銅器生産の技術は未熟だったと考えられていましたが、今回の発見から当時から鋳型を用いて大量生産を行うなどの高度な技術があったと考えることができるということで、大発見として注目を集めています。

この遺跡ではここ数年、九州や福岡で珍しい出土品や全国的に珍しい出土品が発見されていて、従来の歴史観を覆す発見が春日から大量に出てきているということになります。

まだまだ注目していると私たちの習ってきた歴史とは違う歴史が生まれてくることになるかもしれませんから、続報にも要注目です。


 執筆：街コミNAVI編集部