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2017.08.14.

石炭の街・佐野市


皆さんの住んでいる地域の資源といわれると、どんなものがありますか?農産物などはわかりやすいですし、遺跡などの観光地などもPRしやすく、人気が出やすい地域資源ですよね。

しかし、地域資源というのはそうしたわかりやすいものとは限りません。栃木県佐野市では、佐野市の資源の1つ、石灰をPRしていこうという企画展が美術館や博物館で現在、開催されているそうです。
情報元ソース:産経ニュース 佐野の美術館と化石館連携し石灰展 産地生かしフレスコ画や陶磁器
http://www.sankei.com/region/news/170729/rgn1707290025-n1.html
佐野市の葛生地区は約2億7千万年前にできた石灰岩に囲まれた日本有数の石灰の産地として、江戸時代のころから有名で、山間に石灰の採掘場や工場が多くあります。

佐野市ではこうした石灰をPRするための取り組みを行っていて、市内の施設に石灰から作るフレスコ壁画を飾るなどの取り組みが近年行われてきました。

そんな佐野市で現在、開催されているのが、吉澤記念美術館の「石灰と美術」、そして葛生化石館の「石灰岩物語」。前者は主にフレスコ画を中心に、漆喰・日本画・彫刻・陶芸など、美術工芸ジャンルの意外なところに使われる「石灰」の存在を実際の作品を展示しながら紹介。後者は石灰岩の利用の変遷と、石灰岩のでき方や化石からわかる過去の地球のはなし、化石と石が教えてくれる、石灰岩にまつわるいろいろな「物語」を展示形式で紹介します。

特に美術展の方は、石灰への興味は関係なくシンプルに美術館としても楽しめますから、美術館などを訪れるのが好きな人はこの機会に訪れるのもよさそうです。地元・佐野の皆さんも、地元を改めて知る意味も込めて、訪れてみてはいかがでしょうか?


 執筆:街コミNAVI編集部