



2017.11.30.
佐野市で「木造エラスムス立像」のレプリカ製作
皆さんの住んでいる地域には、国や自治体の重要文化財に指定されているような貴重な遺産はありますか?
公園や遺跡などは一般の人が入ることができるように整備されているものも多く、おなじみのものも多いかもしれませんが、像や陶磁器といった工芸品の場合は、厳重に保管されていていたり、他の美術館に所蔵されていたり、地元の一般市民には見ることができないというものも少なくありませんよね。
せっかくの文化財なのに見ることができないのは残念。ということで、栃木県佐野市では、市のお寺が所有する重要文化財のレプリカが作られ、お披露目されたそうです。
情報元ソース:産経新聞
国重文の木造エラスムス立像 佐野で精巧なレプリカ公開
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171119-00000028-san-l09
レプリカが作られたのは、「木造エラスムス立像」これは、江戸時代に日蘭貿易が行われるきっかけとなったオランダ船「リーフデ号」の船尾に設置されていたもので、現在は佐野市の寺院龍江院が所有し、東京国立博物館に寄託され、地元でその姿を見ることはできません。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171119-00000028-san-l09
そこで持ち上がったのが、このレプリカ製作プロジェクト。佐野市出身の彫刻家の笹川むもんさんが有志らの依頼を受けてレプリカを製作しました。
完成した木造は11月18日にお披露目され、これからは龍江院で一般公開が行われるということです。
地元所有の文化財でありながら、その存在を知らなかったという人もいるかもしれませんが、これでより市民の人たちの地元への愛着がわくということもありそうですよね。
佐野市の人たちは一度見に行ってみてほしいですし、それ以外の地域の人も、地元の文化財について調べてみると、意外な文化財など…面白い発見があるかもしれませんよ。
執筆:街コミNAVI編集部