皆さんの住んでいる地域には、地域固有の伝統工芸品はありますか？

伝統芸能など、地域特有のものは多くありますが、地域固有の伝統工芸品といわれると意外とパッと思いつかないことも多いのではないでしょうか。そんな中、福岡県には博多人形という固有の伝統芸能があるのですが、福岡県飯塚市で、その博多人形を作る人形師が新しく作った作品が注目を集めているといいます。 博多人形は福岡県で数100年前から作られてきた素焼き土人形で、経済産業大臣指定伝統的工芸品の一つ。そして、飯塚市の博多人形師である緒方さんが作ったのは、博多人形を作る際に使う材料を用いた「おはじき」です。

飯塚市を中心とする筑豊地域は前漢時代の銅鏡が発見されるなど、過去の遺構が発見される歴史ロマンあふれる地域ということで、筑豊地区で発見された壺や埴輪、鏡といった出土品をモチーフにした今回のおはじきを作ったとのこと。

おはじきにしようとなった理由は、福岡市にある筥崎宮の縁起物「放生会おはじき」にヒントを得たのだそうです。

3日に飯塚市で開催された、歴史に関連するお祭り「遠賀川上流古代祭」で120個を販売したということです。地元の伝統技能が地元の歴史や遺産とうまくコラボレーションしていくというのは非常に地元の人としてもうれしいことですよね。

こうした取り組みが飯塚だけでなく、全国的に広まっていけばいいなと思います。飯塚の人は、今一度地、元の文化やPRポイントについて調べて見るのも面白いのではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部