皆さんの住んでいる地域には、この町といえば「～のまち」と、多くの人が思い浮かべるような特徴はありますか？

現在、地域の活性化に向けて地域のブランド化が重要となってきている中で、そうした「～のまち」というイメージ作りがとても大事となってきていますが、東京・中野では、現在「哲学のまち」を目指す動きが進められているのだそうですよ。 中野に哲学というイメージは特にないという人も多いかと思いますが、中野区には東洋大学の創設者である哲学者の井上円了が建設した「四聖堂」を要する「哲学同公園」があります。

四聖堂はソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀った施設で、当初は哲学堂と呼ばれていたことから公園もこの名前になったのだとか。

そんな縁から、井上円了を再評価し、中野を哲学のまちとしていこうという動きが市内でもあり、12月9日には「哲学のまち・中野をめざして」というシンポジウムが中野サンプラザで開催されます。

これはハンガリー出身の彫刻家ワグナー・ナンドールの没後20周年を記念して、中野区が公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団と共催するもの。

ワグナー・ナンドールは哲学同公園にある「哲学の庭」の作者としても知られています。

当日はワグナー・ナンドールに関する記念講演やDVD上映が行われたあとシンポジウムが行われます。ほかにも中野区では、哲学同公園に関する図書や知識を紹介する企画展を上高田図書館で開催したり、パンフレットや映像作品を作って「哲学のまち」のPR活動を行っているので、中野区にゆかりのある人も、ない人も一度チェックしてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部