動物園にはよく行きますか？

子供から大人まで、多くの人が訪れる動物園。人気の看板動物も多くいますよね。なんといっても昨年は上野動物園にパンダが誕生したことが動物園関連としては大きなニュースとなりましたが、そうした動物たちの繁殖には、全国の動物園が取り組んでいます。

そんな中、今年は東京都日野市の多摩動物園がコアラの繁殖に向けて新年から動き出しています。 多摩動物園は日野市程久保の動物園で、今年で開園60周年を迎える動物園。日野の地元の人はもちろん、首都圏を中心に年間100万人近い人が訪れます。

そんな多摩動物園の人気動物の1つがコアラで、現在オスのコアラが2頭飼育されています。

そもそもコアラは現在、絶滅危惧種に指定されていて、哺乳類ですからパンダなどと同じく繁殖が難しく、国内ではオス17頭、メス23頭の40頭（さらに行方不明のコアラが2匹）が飼育されているのみで、国内でコアラがいる動物園も8園のみと、減少傾向になっています。

そうした状況なので、国内では動物園の間で繁殖を目指してコアラを貸し借りする「ブリーディングローン」という取り組みが以前から行われていて、昨年夏には多摩動物園からメスのコアラを名古屋の東山動物園に移動させ、繁殖を試みています。

今回は、横浜の金沢動物園から多摩動物園にオスとメスのコアラ2頭ずつが貸し出されたそうです。

1月9日に来園を済ませたそうですが、公開などについてはどうなるのかまだ未定との事。

日野市や近隣に住んでいる人は多摩動物園に足を運んで絶滅が危惧される動物や自然のことなどについても考える機会にしてみてはどうでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部