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2019.08.01.

瀬戸で生まれた、絵柄が浮き出る醤油皿


(2019年7月31日に書かれたコラムです)

ここで焼き物に関するニュースです。

日本六台古窯のひとつである愛知県瀬戸市で、ちょっと変わった醤油皿が話題となっています。瀬戸と言えば「せともの(瀬戸物)」の語源にもなっていることで有名ですね。
情報元ソース:デイリースポーツ 醤油を注ぐと絵柄が浮き出る小皿が話題 発案したデザイナーが抱える深い憂い
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190607-00000047-dal-life
刺身や寿司など和食に欠かせない醤油皿ですが、今話題となっているのは醤油を注ぐと絵柄が浮き出るという小皿です。

富士山に鯛に桜と、和食と一緒に日本の情緒も味わえるとあり、国内は勿論、日本を訪れる外国人にも人気を博しているそうです。

このお皿を開発したのは「ファンタステキ」代表の岩田賢さん。2004年に凹凸のある皿にそそがれた醤油が、絵柄や文字となって楽しめる醤油皿を瀬戸市の窯元と共に開発しました。

岩田さんによると、醤油専用の皿は昔から無く、千代口や小皿などを醤油皿として器用に流用してきたものの「つけにくい上、皿自体も楽しめるものではなかった」と言います。そんな中、不思議な夢を見たことから醤油溜めのあるお皿を思いつき、試作を繰り返して2003年に特許「絵皿形成皿」を出願。

瀬戸焼の中でも磁器の造形が得意なメーカーと開発を繰り返し、「FISHシリーズ」3タイプの商品化を実現しました。

「こうした醤油絵コンセプトは世界初だった」と振り返る岩田さん。テレビや新聞などの多くのメディアで取り上げられる一方、一流料理店で使われていることにも配慮し、大手通販サイトには出品せず、各地のイベントを通じて「瀬戸の醤油絵皿」をアピールするなど、地道な取り組みを続けていらっしゃいます。

新しいものを生み出すのは、伝統が息づき、敬意が払われた上で閃くアイデアによるものなのかもしれません。

醤油皿ひとつにも培われた伝統と努力が息づいていることを忘れず、日常的に使っている食器にも伝統的な焼き物などを取り入れてみたいと思いました。


 執筆:街コミNAVI編集部