（2019年8月31日に書かれたコラムです）

愛知県稲沢市からのニュースです。

愛知県を中心に展開する総合スーパーの「ユニー」は、11月初旬をめどに、名古屋駅南側の高層ビル「グローバルゲート」に置く本社機能を、愛知県稲沢市に移すことを発表しました。 昨年5月に稲沢市から移転したばかりで、異例の速さでの移転となります。

実態としては、年5億円の賃料負担が多く、コストを削減することが目的で、移転先はかつて本社機能があった「ユニー稲沢事務所」となっています。

ユニーは移転理由を「現場主義に立ち返り、ユニー再生を迅速化させる」としています。実際、移転先は旗艦店である「アピタ稲沢店」に隣接しています。

ユニーは昨年10月、当時の親会社である「ユニー・ファミリーマートホールディングス」との連携強化を図るため、アクセスの良い名古屋駅地区に本社機能を移転しましたが、その後、パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス（旧ドン・キホーテ・ホールディングス）の完全子会社となり、方針転換していました。

実際、ホールディングス化したことにより、会社機能が変動することはあると思いますが、結局のところ「現場目線」で考えると、アクセスよりも機能性を重視する必要があったということで、そういう意味では失敗だったかもしれません。

しかし改めて「現場主義」に立ち返るキッカケになったという意味では、再出発を図る良い機会だったのかもしれません。

今後の「ユニー」のサービス、業務向上なども期待できるのではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部