（2020年4月17日に書かれたコラムです）

海で漁をするというのは日本では大昔から行われてきた生活の営みですが、そんな海での仕事には危険はつきものです。船橋でもそういった漁をする上での海上安全や豊漁を祈願する「水神祭」という行事が行われたということで話題となっているんです。

こちらの行事は船橋では江戸時代から続くという歴史ある行事の一つで、毎年、春の漁を始める節目である旧暦の3月1日にあたるされる4月3日になると開催されているのだとか。 多い年には1000人を越える観客が集まるほどの人気のある行事だそうで、行事の際には"餅まき"や"種まき"などが行われ、人々で賑わうそうなんです。

ちなみにこの船橋で行われる行事での"種まき"というのは神前に奉納した米・麦・粟・ひえ・大豆といったものを船で沖に出て海に投げるという独特のもの。こうした儀式によって大漁を祈願するそうなんです。

とはいえ、近年では不漁や自然災害といった漁への障害も多かったそうなので、今回の行事にはより一層力が入ったものになったのではないかと思います。

やはり、漁というのは自然を相手にするものなので、人の手でできることに限界はあるもの。そんな時にはこうしたいわゆる"神頼み"というのも有効な方法なのかもしれません。

そして、長年、船橋では行われてきた行事だということですから効果があるということでもあるかもしれませんね。

常に危険がある海上で漁ですから、少しでも事故などが起こらないようにとい願う人々の思いが集まった行事はこれからも続いていくことでしょう。


 執筆：街コミNAVI編集部