近年、電子機器や科学技術の発達でペーパーレスが実現する場が増えてきていますよね。

企業だけでなく公的機関でもペーパーレス会議が導入されるなど、これまで当たり前におこなわれてきた「書く」という行為が日常の色々な場面で少しずつ減ってきていますが、千葉県船橋市ではそうした電子機器の活用とは少し違う方向性の「書かない窓口」が誕生し話題となっています。 書かない窓口は、船橋市役所で新たに設けられた窓口・制度で、これまで市役所を利用しにやってきた人が行っていた書類記入をなくすというもの。

どのように無くすのかといいますと、なんと…書類記入の代わりに窓口で口頭で告げるという方式にするのだそうです。

皆さんも経験があると思いますが、住所変更など各種届を役所に出すときにはミスをしてしまったり、記入の仕方がわからない欄があったりすることが多いですよね。

書き忘れがあって書き直さなければいけないということもよくあります。そうした問題を解決しようと導入されたのがこの書かない窓口で、手続きをする人は情報を口頭で伝え、それを職員側がその場でパソコンなどに入力していくことで、スムーズな手続きを目指します。

船橋市での導入は県内でも初の試みで、12月25日から試験運用中。来年2月には本格運用を進めたいと考えているとのこと。

記入してもらった書類を提出してもらうよりは一見効率が悪そうですが、ミスの確率が高いことなどを考えると、確かにこの方法は合理的にも思えますし、あまり普及していないのが不思議な気もしますよね。

どうしてもやってくる人が多い場合など導入できない場合あるかと思いますが、有用な自治体もあるでしょうし、船橋市だけでなく様々な自治体で導入を検討してみてもいいのではないかと思います。


 執筆：街コミNAVI編集部