（2020年4月20日に書かれたコラムです）

春の味覚といえばどのようなものを思い浮かべますか？様々なものがありますが、その中でも"稚鮎"なんかも人気の春の味覚の一つでしょう。

松戸では今年おそんな春の味覚の一つ、"稚鮎"の「稚鮎漁」が始まったということで話題となっているんです。 松戸を流れる江戸川の稚鮎といえば松戸周辺のみならず、全国的にも有名な名物の一つ。そんな稚鮎の漁が始まる光景はまさに松戸の春の風物詩として昔から愛されているのだとか。

とはいえ、稚鮎漁といっても実際にはどのようなものかを知らない人も多いのではないでしょうか？なんでも稚鮎漁は海から遡上してきた6、7センチほどに成長した天然の鮎を川に仕掛けた定置網で捕まえるのは稚鮎漁というものだそうです。

天然の鮎は銀色輝き、見た目にみとても綺麗なんだとか。しかし、松戸では高度経済成長期の一時期には川の水質悪化が高まり、昭和40年代には200から300キロはあったこの稚鮎漁の漁獲高はかなり落ち込んだそうです。あわや、松戸の春の風物詩である稚鮎漁がなくなるのではないかと心配もされていたそうですが、現在では水質も改善され平均で100キロほどの漁獲高を得ることができるようになってきたそうなので安心してもいいでしょう。

鮎というのは川で生まれ、一度海に出て成長すると春に生まれた川に帰ってくるという習性があるそうなのですが、一度そんな鮎たちが生まれた川に帰ってくる様子を実際に見てみるのも面白いかもしれませんね。


 執筆：街コミNAVI編集部