近年は全国各地で地域活性化に向けたさまざまな動きが繰り広げられていますよね。

各自治体もあの手この手で地域を盛り上げていこうとしていますが、地域の活性化にはやはり地元の市民や団体による活動が不可欠であり、そうした取り組みを行う市民団体や地域企業、学校などもたくさんあります。そうした中、千葉県松戸市では市民と企業、大学が連携してユニークなまちづくりプロジェクトに取り組んでいて、注目を集めています。 それが、「食べられる道（エディブル・ウェイ）」という取り組み。

これは、JR松戸駅から千葉大学に続く通りで、地域の住宅の前や通りに食べられる植物を植えるというもので、育てた植物は各家庭で消費したり、松戸駅と千葉大学の間にある築50年の古民家「旧・浮ヶ谷邸」に持ち寄って調理イベントなどを開催するというもの。

これによって地域のコミュニケーションの増加や名物の産出による地域活性化を目指しています。実施しているのは株式会社まちづクリエイティブ（千葉県松戸市）と株式会社あゆみリアルティーサービス（東京都中央区）、そして千葉大学大学院園芸学研究科・木下勇地域計画学研究室となっていて、2016年から実際にプランターの配布などを行い、現在でも一定の効果を上げているといいます。

現在このプロジェクトの本格的な推進に動き出していて、7月25日には旧・浮ヶ谷邸でこのプロジェクトに関するトークイベントやワークショップが行われました。

プロジェクトの名前も内容も、とても個性的ですが、あまり負担もなくできる取り組みだと思いますし、どんな成果を出すことができるのか、注目ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部