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2020.12.01.

市原市にある彫刻師・伊八の作品「波に龍」の製作時期が判明


古くから伝わる彫刻といった芸術作品の中にはその詳細が不明なものがあります。

市原にある「光厳寺」にも貴重な欄干彫刻である「波に龍」という、かの有名な葛飾北斎にも影響を与えたとされる彫刻師「伊八」の作品があるのですが、今回そんな"波に龍"が制作された時期が判明したということで市原ではニュースとなっているんです。
情報元ソース:毎日新聞 彫刻師伊八の傑作「波に龍」 1806年前後制作と判明 千葉・市原
https://news.yahoo.co.jp/articles/ 5081e2cf95e44b25e4ede187ff28f398aea06e08
なぜ今回の市原でのように彫刻作品の制作時期が判明しただけでもニュースとなっているのかというと、それはこちらの作品を制作した伊八に理由があるようです。

なんでもこの伊八の作品というのは市原に限らず、どの作品でも制作年代が明らかになるケースというのは珍しいのだとか。

そんな伊八による作品"波に龍"ですが、市原では本堂に保管されていた位牌から寄進された記述が発見されたそうで、そこから作品が1806年ごろに制作されたということが判明。

制作年代が判明したことによってその他の伊八の彫刻作品の制作時期の判断の指標となるということで、市原では大きな発見として話題となったわけなんですね。

それにしてもこの伊八の作品は市原にある"波に龍"をはじめ、波の表現が特に素晴らしいということで一見の価値のある作品。市原では市の文化財として指定されているとても貴重なものなのですが、実際に訪れれば見ることができるかもしれません。

なんでも3Dプリンターによるレプリカの制作も進んでいるそうなので、ぜひ一度実際にこちらの貴重な彫刻作品を見てみたいものですね。

(2020年11月30日に書かれたコラムです)


 執筆:街コミNAVI編集部