「お茶が美味しいと思う都道府県」と言えば、何県を思い浮かべますか？ 京都や埼玉の茶葉も有名ですが、まず、一番に静岡県を思いつくのではないでしょうか。

新幹線のりばの自動販売機などでは「静岡茶」と書かれたペットボトルのお茶をよく見かけますが、静岡茶にも種類があり「本山茶」「川根茶」「掛川茶」この3つの茶葉が主によく知られています。

その中でも「掛川茶」は、非常に体に良いことで知られており、昨今は健康効能が高いことで注目されています。

過去に厚生労働省が公表した資料から、日本国内の人口10万人以上の都市において、掛川市は男女共に最も「ガン死亡率」が低いことが分かっています。 掛川市では、平成21年6月から平成24年3月までの間、緑茶の効能を科学的に研究するため、市民3,000人を対象にした大規模な栄養疫学調査「掛川スタディ」が実施されました。

この調査により、掛川茶によるコレステロール値の減少やダイエット効果など、生活習慣病への予防効果があるという事実が明らかになったのです。 このことから、日頃からお茶をよく飲む市民の生活習慣に、健康長寿の秘密があるのではないか…と言われています。

そんな「掛川茶」は、世界農業遺産“静岡の茶草場農法”で作られています。

平成25年5月、掛川市で行われている“茶草場農法”が、国際連合食糧農業機関から世界農業遺産に認定されました。 茶草場農業とは、茶園の畝間にススキやササなどの草を刈り敷く伝統農法で、茶園に草を敷くことによってお茶の味をよくするだけでなく、毎年草を定期的に刈ることにより茶草場の自然環境が一定に保たれることで、貴重な野生動物の生息地にもなっているのだとか。

また、掛川で生産されたお茶は、日本国内で最も権威のあるお茶の品評会「全国茶品評会」において「産地賞」を10年連続を含め通算24回も受賞するなど、日本国内で最高の品質の高さを誇っています。

健康と美容に良いだけでなく、その味わいも絶品という、パーフェクトなお茶が静岡で作られているなんて、感動的ですよね。 食卓でのお気に入りのお茶の一つに、「掛川茶」を加えてみてはいかがでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部