近年外国人観光客が増加して、日本でもインバウンド（外国人誘致）の重要性が認知されて きていますが、外国人観光客と聞いて最初に思い浮かぶ国は・・・中国ではないでしょうか？

少し前までは中国人観光客の爆買いなどが話題となりましたが、お土産だけでなく観光地という点でも 私たちには予想もしない場所が中国人には喜ばれることも多いそうです。

中国の富裕層にとても人気のある日本の街の1つは、なんと大阪府富田林市なんだとか。 富田林と聞いてもピンとこない人もいるかもしれませんが、実は大阪で唯一の、国が指定する 重要伝統的建造物群保存地区がある街。

その地区は寺内（じない）町と呼ばれ、400年以上前には織田信長と戦っていた「宗教自治都市」 だったんだとか。

高台の上に要塞として作られ、江戸時代から明治、大正、昭和前期までに建てられた寺院や民家が 今でも立ち並んでいて、そこで普通に人々が暮らしています。中国は歴史の深い国というイメージが ありますが、中国は時代の移り変わりとともに古いものは壊して新しいものを作ってきたので こうした過去の遺産が残っているのは不思議に感じるし、魅力を感じるのだそうです。

京都のように観光地化されてもいなくて、観光客が多かったり華美だったりすることがないのも 人気の一因だそう。もちろんこうした歴史を感じる街並みは日本人も好きなものですから 知名度が高くないだけで、富田林も有数の観光地になるポテンシャルは持っているといえそうですね。

なかなか地元の人でないと富田林まで足を運ぶことはないかもしれませんが、歴史好きの人や興味の ある人は、富田林に足を運んでみて損はないかもしれませんよ。


 執筆：街コミNAVI編集部