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2016.12.03.

三島神社(那須塩原)の例大祭


去る10月9日に、栃木県那須塩原市にある三島神社にて、例大祭が行われました。

この三島神社には現那須塩原市のある那須野ヶ原の開拓に尽力した三島通庸が祀られている神社で あり、三島家五代目の子孫、三島通文さんやそのご長男の通弘さんらが参列されたとのことで 大勢の市民に賑わったとのことです。
情報元ソース:産経ニュース “偉大な県令”に思いはせ 那須塩原・三島神社で例大祭
http://www.sankei.com/region/news/161010/rgn1610100023-n1.html
三島通庸は鶴岡県令、山形県例、福島県例などを歴任し、1884年に栃木県令となりました。 県令とは、明治維新後の廃藩置県にて生まれた県の長であり、今で言うところの県知事にあたる 役職です。

栃木県令時代に那須野ヶ原に三原農場を開設し入植者を募集し開墾に従事させました。

”那須野ヶ原”とあるように、元々この地は原野だったそうで、三島氏によって道路の開削や改良 疎水の整備などが行われ、現在の那須塩原の原型を作ったと言える人物だそうです。

三島氏は「きつね無く那須野ヶ原も今年より稲穂そよぎて秋風ぞ吹く」という名歌を残しています。

このような、日本神話上の神様ではなく実際の人物を祀る信仰形態を人神と呼ぶそうです。 かつては平安時代の貴族菅原道真の天満大自在天神や、豊臣秀吉の豊国大明神など、偉大な人物の 死後に、その人物を紙として祀ることが多くありました

近世では、この三原神社のように善政をしいたり新田開発に貢献した人物などを死後に紙として 祀るような信仰形態ができてきたそうです。

八百万の神を進行する神道ならではの考え方だといえそうですね。


 執筆:街コミNAVI編集部