高齢化社会が進む日本の社会で、現在大きな社会問題となってきているのが、高齢ドライバーの 事故です。その多くがアクセルとブレーキの踏み間違いということで、多くの関係者がその対策に 頭を悩ませています。

完全自動運転実用化はまだ少し先のことでしょうし、早急に手立てを講じなければいけない中 熊本県玉名市のある町工場が作っている自動車パーツが、ここ最近注目を浴びているのを皆さんは ご存知ですか？ その町工場とは、玉名市岱明町の「ナルセ機材」で、注目を集めているのは「ワンペダル」という パーツ。

どういったパーツなのかというと、アクセルとブレーキが一体となっているもので、踏み込みは ブレーキ、ペダル右側についているレバーがアクセルで、足を右にスライドさせる形でアクセルを 踏み込むという仕組みになっているもの。

とっさの時に踏み込む際、ブレーキと間違えてアクセルを踏んでしまうことがかなり減らせます。 ナルセ機材は玉名市で昭和37年創業した、農業・漁業に関する機器の製造・販売をする会社ですが 反響の大きさもあり、現在はワンペダルに特に力を入れていて、ホームページなどにも 「ワンペダルのナルセ機材」といった文字が見受けられます。

ワンペダルの開発のきっかけは社長自身が踏み間違い事故を起こしてしまった経験からだそうで 20数年の時間をかけて開発を進めてきたんだそうです。数年前から注目を集め始め、メディアなど にも取り上げられてきました。

現在では問い合わせが殺到し、ワンペダル専用のダイヤルも設置するほど。 玉名から日本の社会問題を変えていけるのか、これからのワンペダルに注目ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部