組織には社長がいて、部長がいて…という風に、各部門を取り仕切るトップがそれぞれにいますよね。日本の国家の仕組みも同じで、国の下に県があり、市町村があり、それぞれにそれぞれのトップがいます。

国から県へ、県から市町村へ政策方針などが伝えられていくというイメージがなんとなくありますが、もちろんそれだけではなく、県同士、市町村同士での協力や意思決定も多く行われます。

熊本県玉名市では、九州と沖縄の市長が集まり会議などを行う「九州市長会」が催されました。 九州の117の市から市長が集まり行われた今回の話し合いでは、震度6以上の地震が発生した場合に相互支援を行う体制を整えることが決定。

昨年の熊本県地震を受けての対応策で、被災地である玉名市での開催ということもあり、この災害時の支援が今回のメインテーマとなりました。

具体的には、各市からの人員の派遣や町村レベルでの情報を国と共有する橋渡し的な存在としての役割を確認し、人材育成なども行っていくとのことです。

会議のオープニングでは地元・玉名女子高等学校の吹奏楽部による演奏が行われ、あのくまモンも登場したのだそうです。

九州市長会では、前昨年10月の会議で主張同士が携帯電話で直接話す「ホットライン」の開設し、市長会に防災部会を設置することなどが決められていて、更なる防災の取り組みに向けて一層の努力をすることが確認されることになりました。

玉名市もまだまだ復興の途中ということで頑張ってほしいですし、こうした協力の仕組みが全国規模で広がってほしいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部