昨今おどろくほどの盛り上がりを見せる猫ブーム。その勢いは2017年も衰えることなく、猫の人気はうなぎのぼりとなっています。猫カフェをはじめ、様々な経済活動にも猫が活躍していますし、和歌山県の駅長「たま」のように、地域の活性化に寄与する猫も出てきています。

そんな中、三重県伊賀市では、ある看板猫が現在大きな注目を浴びているそうです。 それが、伊賀市の老舗茶屋「むらい萬香園」で看板権を務める茶々。 茶々の特徴、そして人気の秘訣はなんといっても、その恰好。赤い頭巾をかぶり、おもちゃの刀をたずさえ、さながら「くのいち」のような恰好をしているのです。

伊賀といえば忍者の郷ということもあって、地域全体で愛される猫看板猫となっています。

「むらい萬香園」では観光客用に2000年頃から忍者衣装の貸し出しを開始。飼い猫にも着せたいという思いから、犬用の忍者衣装も購入して、当時の飼い猫である「みーちゃん」に着せていました。みーちゃんがなくなった後、捨て猫だった茶々と、利休という猫を譲り受け、2匹に忍者衣装を着せて看板猫として活躍してもらっていました。

しかし、利休は2016年3月に事故にあい死亡。現在は茶々が1匹で看板猫の役目を果たしています。訪れたお客さんは茶々と触れ合ったり、写真を撮ったり、まるで猫カフェのような楽しみ方もできるとあって大好評。

ここ数年の猫ブームに合わせて、インターネットなどでもその存在が広がり、人気を集めています。茶々に会うため伊賀に訪れる人もいるというほどだそう。猫にあまり背負わせるのも酷ですが、伊賀の地域活性化に、少しでも貢献してくれるといいなと思いますね。


 執筆：街コミNAVI編集部