香川県というと何を思い浮かべるでしょうか？やはり多くの人がうどんを思い浮かべますよね。香川県としても、「うどん県」を自分たちで標榜するくらいですから、うどんが思い浮かぶのは当然ですが、実はあまり知られていない香川県にとって外せない特産品の1つが、うちわです。

香川県の特産品であるうちわは、なんと全国のシェア9割を誇ります。特に、うどんでも有名な丸亀市で作られる「丸亀うちわ」は、香川県での重要な特産物の1つ。 竹や紙で、手作業で作られる丸亀うちわはまさに伝統工芸。

江戸時代に金毘羅参詣の土産物として発展したといわれ、平成9年には国の伝統工芸品としても指定されました。しかし、冷房機器などが発達する中で内輪の需要は減少し、イベント配布用などで利用されるのも安価なプラスチックうちわということもあって、現在では丸亀うちわの売り上げは伸び悩みを見せています。

そこで香川県と丸亀市が新たに打ち出したのが、「スポーツ観戦用うちわ」の開発。2020年の東京オリンピックに向け、スポーツ観戦に適した団扇を作り、配布することで、再び丸亀うちわの知名度を上げ、観光客にも丸亀うちわを知ってもらおうという取り組みです。

4月から県と市で協力して、うちわ製造業者団体の新商品開発に対して資金援助を行うということです。

皆さんも、うちわを見かけたら、どこで生産されているうちわなのか見てみると、実は丸亀のうちわだったということがあるかもしれません。今後、どんな取り組みの成果が出るのか、楽しみですね。


 執筆：街コミNAVI編集部