皆さんは今年のゴールデンウィークには何をしますか？今年は日並びもいいので、長期休暇に旅行に行こうという人も多いのではないでしょうか。

観光地にとっては書き入れ時となるこうした長期休暇や週末ですが、地元の住民にとっては地域に活気が出てうれしい反面、町や交通機関が混雑して困るというデメリットもあります。日本有数の観光地の1つである、神奈川県鎌倉市では、そんな市民の声にこたえた新たな制度が導入されようとしています。 鎌倉を走る電車といえば江ノ島電鉄ですが、鎌倉は遠方の観光客はもちろん、首都圏からの観光客も多く、全国から観光客が訪れるため、地域住民が電車を使うのに長い時間待たされて不便という問題が長年続いていました。

こうした現状を打破するために、沿線の住民は事前申請をしておけば駅郊外の行列に並ばずに改札を通ることができるというシステム（優先乗車）の導入を検討しているのです。

江ノ電と鎌倉市は共同で取り組むこの事業ですが、その優先乗車の実証実験がゴールデンウィーク中の5月6日に江ノ電鎌倉駅で実施されます。

免許証や定期券など、在住、在勤、在学を証明する証明書が必要で、江ノ電鎌倉駅構内と鎌倉市役所に用意された発行場所で事前申請をしておく必要があります（当日の発行話）。この取り組みがうまくいけば、他の地域などでも導入が進む可能性もありますし、観光地に住んでいる人からすれば大ニュースです。

画期的な実験ですが、知らない観光客からのクレームなどからもあるでしょうし、円滑な運用ができるのか、注目ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部