梅、桜、藤やチューリップなどの春に人気の花々はたくさんありますが、その中ではやや地味な印象なのが「ポピー」です。実際にポピーが咲き乱れているのを見たことがあるという人は少ないのではないでしょうか。

そんなポピーですが、埼玉県朝霞市浜崎の黒目川沿いの「浜崎黒目花広場」において、5月末に見ごろを迎えていました。毎年この時期になると、約2,000平方メートルのこの広場に赤白ピンクの花々が朝霞に一面に咲き誇ります。 このポピーの広場が始まったのは、2006年に休耕田（水稲の作付けを行わない水田）を利用してのことです。

地元の朝霞キャロットロータリークラブと朝霞市商工会が手入れ・管理をしています。この功績が認められて国土交通省の「第28回みどりの愛護功労者国交大臣表彰」を受賞したということです。表彰式も6月10日に金沢市で行われたそうです。

実は、ここに咲くのはポピーだけではなく、菜の花（春）、キバナコスモス（秋）といった花々も毎年の見どころとなっています。

花は美しいですが、手入れの手間もかかるもの。逆に言えば手間もかかるだけに美しさもひとしおでしょうね。

ポピーは5月いっぱいが見ごろということで、6月初頭まだ間にあうかもしれませんし、是非一度、朝霞まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

夏に向かって日差しが強くなってきた昨今ですが、仕事や日々のよしなしごとを忘れて花をめでる時間を大切にしたいものですね。


 執筆：街コミNAVI編集部