地方創生の機運が社会的に高まっている中で、国が開始した制度といえば、ふるさと納税制度ですよね。

様々な話題を振りまき、議論を巻き起こしてきたふるさと納税制度ですが、その議論の中心といえばやはり返礼品に関するものがほとんど。

今年度は国が返礼品の高額化に苦言を呈したことなどから返礼品競争は落ち着いてきていますが、そうした中、本来のふるさと納税の意義を改めて考える流れが生まれ、純粋に応援したい地域に応援の意味で寄附を行おうという人も増えています。

そんな中、長野県飯田市では、飯田市としてだけでなく、飯田市内の20の地区に直接寄付できるふるさと納税が設けられ話題を集めています。 飯田市では今年度から「いいだ未来デザイン2028」（飯田市総合計画）を実施中。

これはリニア中央新幹線開通の翌年にあたる2028年に実現したい「くらしの姿」「まちの姿」をビジョンとして掲げ、その実現に向けて取り組もうとするもの。その中で市内の各地域では「田舎へ還ろう戦略」という移住促進の取り組みに取り組んでいます。

この取り組みを応援するために新たに設けられたのがふるさと納税の「飯田市20地区応援隊」

飯田市内のさらに細かい各地区に直接寄附が行えます。基本的に返礼品は食べ物などの特産品ではなく、お礼の手紙や地域の様子をうつした写真などが中心。

寄付をして返礼品をもらって終わり、ということではなく、より深い両者の関係構築など、ふるさと納税で目指すべきと近年言われているありかたを目指しているようです。より細かい地域に寄附することで、より一層その地域への愛着もわきますよね。

飯田市にゆかりのある人や、飯田市を訪れた経験のある人など、是非ふるさと納税してみてはどうでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部