皆さんはお寺と聞くと、どんなイメージを持っていますか？

なんだか厳かな雰囲気で近寄りがたい、といったイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。現代社会ではお寺は日常生活とは離れた少し近寄りがたいというイメージを持つ人もいると思いますが、かつてはお寺は地域の人が集まったりする大事な場所でもありました。

近年そうした人々の集う場所としてのお寺の機能を取り戻す試みが全国で行われるようになってきていますが、埼玉県深谷市でも、最近「寺カフェ」イベントが開催されるようになり注目を集めています。 この取り組みを進めるのは深谷市の産学官連携事業「ゆめ☆たまご」。地元の企業や市民と、深谷市、埼玉工業大学らが一体となって深谷市内で様々な取り組みを行う事業ですが、そのゆめ☆たまごが2年ほど前から新たに始めた取り組みがこの寺カフェ。

深谷市内で1200年もの歴史をもつお寺、瑠璃光寺を舞台に、お寺の魅力、深谷の産業の魅力を正しくユニークに伝えていこうという取り組みとなっています。

毎回テーマを設定していて、6回目の開催となる10月21日の回は「とうふ店の現在」をテーマに、現状を語り合ったり、豆腐作り体験、ディスカッションを行うなどしました。

寺に人々が集って話し合いを行うというのも今となってはユニークな取り組みですが、お寺の視点、毎回住職の視点からテーマに対しての見解などが示されるのも面白いところで、今回も住職が豆腐の歴史や日本仏教とのかかわりについて語りました。

こうした活動が広がって、地域におけるお寺の役割がまた見直されるきっかけとなるといいですね。深谷市に住んでいる人は是非、寺カフェイベントに一度参加してみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部