全国の自治体には、様々な観光資源がありますし、ある地域の特産品が全国的なブームに発展するといった事例もたまに起こりますよね。

北海道釧路市の特産品で、全国的に知られるものといえば、「阿寒湖のマリモ」ですが、そのマリモ、実はこれまで半世紀以上にもわたって、実際の生育地で生で見ることが禁止されていた事をご存知でしたか？ そんなマリモが、今回半世紀ぶりに実際の生育地で見ることができるようになることが決まり、話題を集めています。

阿寒湖はラムサール条約にも登録された湿地で、マリモを含め様々な貴重な生物が生息することでも知られる湖。マリモは球場の集合体を作る緑藻の一種で、日本では東北以北や関西の湖で見られますが、釧路のものは特に形がきれいで、日本の特別天然記念物にも指定されています。

かつては観光客は実際にマリモの生育地に行ってマリモを現地で見ることができていましたが、こうした船の来訪などが生育環境に悪影響を与えるという理由から、1961年から生育地への立ち入りが禁止され、展示施設などでのみ見ることができる存在となっていました。

そうした状況の中、先日釧路市の関係団体や環境省などが会合を開き、マリモの観光利用の促進を決定。ガイドツアーなどを実施することに決定したということです。

これまで実際のマリモを見るのをあきらめていた人には朗報だと思いますし、皆さんも釧路・北海道を訪れた際には是非まりもの見学ツアーに参加してみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部