近年は環境破壊などの影響もあり、動物たちが山や森から里に下りてきて、これまで以上に鳥獣被害が増えてきているということがよく話題になりますよね。

特にイノシシやシカといった動物による被害がよく話題になりますが、北海道釧路市では釧路のシンボルともいえる、タンチョウによる農作物への被害が大きくなってきているのだといいます。 タンチョウは国の天然記念物ですし、保護を積極的に実施しているということで、駆除することもできず釧路の農家の皆さんは困っているといいますが、そうした状況を打開するため、国が釧路で新たな実証実験を行うことが話題となっています。

それが、ドローンを使ってタンチョウを追い払うというもの。

タンチョウの被害が大きくなるのは、主に春～夏にかけて飼料用のデントコーンが盛んになる時期。この時期を前に、1月中旬～2月にかけて、環境省がドローンを飛ばして追い払うという実験を行うのとだいいます。

タンチョウに対してこうした飛行物体を近づけて追い払う試みは今回が初めてということで、タンチョウだけでなくほかの家畜動物などへ与える影響などにも注目が集まっているといいます。

これまでは人力で棒を振って追い払うなどの対策を実施してきたそうですが、やはり担当する人の負担も大きく、新しい方法が模索されてきた中での今回の実証実験で、地元からの期待も大きいのだとか。

ドローンの実用化ということで多方面からも注目を集めそうですし、皆さんも成果をチェックしていてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部