近年、産学官連携といった言葉が注目を集め、地域づくりなど、社会のあらゆる面で大学と企業、自治体の協力が行われていますが、より市民に近いレベルでも、大学生たちと地元企業が地域の活性化のために様々な活動を行っている例を見ることができますよね。

神奈川県茅ヶ崎市では、地元大学生と市内の菓子店が協力して新商品を開発し話題となりました。 新商品を開発したのは、地元・茅ヶ崎の文教大学健康栄養学部の学生と、洋菓子店・プレンティーズと、和菓子店の湘南菓庵三鈴。

新商品開発のきっかけは、大学での研究でした。

同学部のゼミでは、2014年からさつまいもと腸内環境に関する基礎研究を実施。研究の結果、さつまいもの摂取が腸内環境に好影響を与えることが確認できたため、さつまいもを作って腸内環境を整える食品の開発を試み、さつまいものほかに難消化性でんぷん（レジスタントスターチ）などを使用した「レジどら」を開発。

このレジどらは1個で食物繊維3.8グラム（さつまいも120グラム程度相当）を摂取できるという画期的などら焼き。

せっかくなら地元のお菓子屋さんなどにこのアイデアを活用してもらおうと考え、協力を募ったところ、2社が商品化を引き受けました。

これを記念して、11月23～26日にはら茅ケ崎駅ビルのラスカ茅ケ崎で「お菓子de健康フェア」というイベントを開催。レジどらをはじめ、他にも学生たちが考案した腸活メニューがふるまわれました。

茅ヶ崎以外では購入の機会はなかなかないとは思いますが、お菓子などにも健康志向の波は押し寄せてきていますし、気になる人はチェックしてみてくださいね。お土産などにも喜ばれるのではないでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部