



2018.02.04.
大垣の升
日本では年中通して様々なイベントごと、行事が行われますよね。
1月も終わりとなり、2月の初めには節分がやってきます。最近は豆まきをしていないという人も多いかと思いますが、豆まきといえば多くの人が思い浮かべるのが、木製の升に入った豆をまく光景ではないでしょうか?
日本酒などをおめでたい席で飲むときなどにも使われる日本伝統の木製の升ですが、実は日本一番のシェアを誇るのが岐阜県大垣市ということ、皆さんご存知ですか?
情報元ソース:日本農業新聞
福 ますます増え升 岐阜県大垣市
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180121-00010000-agrinews-ind
大垣市では、1月末にかけてその節分用の升づくりが最盛期を迎えていたのだそうです。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180121-00010000-agrinews-ind
升はかつてお米を計る際などにも使われた、日本古来の計量器。奈良時代から作られていたといわれ、大垣では名古屋から職人がやってきたことをきっかけに、明治の中頃から作られるようになったといいます。
太平洋戦争後も升づくりは盛んに行われ、現在では日本で8割のシェアを誇るまでになりました。実は近年、日本食ブームに合わせて「MASU」も、日本の斬新な陽気として世界中で認知されるようになってきているということで、大垣の升産業はさらに拡大が期待されているといいます。
升づくりは新年の準備が始まる10月ごろから、節分の準備を行う1月までがピークということで、工場で働く人たちも今シーズン最後のピーク。節分に向けては升に「福」の文字の印を施すなど、特別仕様で生産しました。
升を使う機会も減っているかもしれませんが、皆さんも一度、おめでたい席や節分に木升を使ってみてはどうでしょうか?
執筆:街コミNAVI編集部