ホーム TOP > フォルダ 都道府県 > フォルダ 石川

2018.12.01.

石川県の伝統神事「アマメハギ」がユネスコ無形文化遺産に!?


(2018年10月30日に書かれたコラムです)

今年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン遺産」がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されたのは記憶に新しいところですが。

石川県の伝統神事がユネスコの無形文化遺産に登録される見通しであると報じられました。
情報元ソース:FNN.jpプライムオンライン “鬼”が家々を…奥能登の伝統神事『アマメハギ』がユネスコ無形文化遺産に 石川
https://www.fnn.jp/posts/999ITC
石川テレビの報道によりますと、今回登録される見通しなのは石川県奥能登の伝統神事「アマメハギ」。鬼に扮した住民が家々を回って怠け者を戒める伝統神事で、輪島市と能登町で毎年冬に行われています。

政府は、去年この石川県の「アマメハギ」のほか、秋田県男鹿半島に伝わる「なまはげ」などの8つの県で構成される伝統神事を「来訪神仮面仮装の神々」としてユネスコの無形文化遺産の候補に推薦。

事前審査を行う評価期間は、10月24日「登録が適当」とする勧告を出しました。

「能登のアマメハギ」には輪島市と能登町に伝わるアマメハギや輪島市の面様年頭が含まれていて、正月や節分に天狗の面などをつけた一行が家々を訪れ、怠け者を戒めたり厄を払う伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に登録されています。

そして来月11月26日、ユネスコがモーリシャス共和国で開く政府間委員会で勧告通り登録が決まる見通しということです。

「能登のアマメハギ」がユネスコの無形文化遺産に正式に登録されれば、石川県の伝統行事では「奥能登のあえのこと」「青柏祭の曳山行事」に次いで3例目となります。

こういった文化遺産として認定されることで関心が高まり、伝承として受け継がれていくことは素晴らしいことだと思います。その一方で後継者がおらず途絶えてしまう神事も国内には沢山あると思います。

このニュースを石川県のものだけと捉えず、日本の伝統神事の評価と捉え、次の世代へと受け継がれていくことを願ってやみません。


 執筆:街コミNAVI編集部