（2019年3月14日に書かれたコラムです）

日本の各地にある伝統行事の中には他には類を見ない独特のものがあったりするものです。

実は鹿沼にもここにしかない伝統行事があり、今回ちょうどそれが行われたということで話題になっているんです。 鹿沼で話題となっているのは鹿沼では古くから続く「坂荷のアンバ様」というもの。

こちらは神輿や天狗や獅子に扮した一行が地区の中の家を周り、「悪魔払い」をして無病息災を祈願するというものなんです。

鹿沼に伝わるこの「アンバ様」というのは村内安全の神様として古くから信仰を集めている存在なのだとか。初めてこちらの行事を目にする人にとってはかなりのインパクトがある行事に映るでしょう。

しかし、こちらの行事は市の無形民族文化財にも指定されているぐらいに歴史は古く地域に密着した行事なのだそうです。

とはいえ民家の中に天狗が駆け込んでくるやいなや「アンバ大杉大明神、悪魔払ってヨイのヨイのヨイ」という決まった言葉を唱える光景はなかなか衝撃的なものです。

どういった経緯でこうした行事が生まれたのでしょうか？こうした一風変わった伝統行事は鹿沼に限らず存在しますが、特にこちらの鹿沼での行事はなかなか他では見れない独特のものだと思いませんか？

そんな疑問もありますが、こちらの地域では昔から恒例の伝統行事として親しまれてきている身近な文化として認知されているのもまた興味深いものですね。

機会があればぜひ一度、こちらの「アンバ様」を拝見してみたいものです。


 執筆：街コミNAVI編集部