日本、そして世界には常に様々な社会問題がありますが、現在日本で大きな問題となっているのが高齢化社会の問題ですよね。最近その高齢化に伴い、高齢者ドライバーの自動車事故の問題も注目されています。

できるだけ運転せずに公共交通機関を使うよう呼び掛けたり、免許の自主返納を呼び掛けたりもしていますが、なかなか思うようにはいかない現状がよくニュースになりますよね。そうした中、栃木県鹿沼市で新たに始まった取り組みが今、注目を集めています。 それが、免許の自主返納を行った65歳以上の人に、コミュニティバス等の終身無料乗車券を交付するというもの。

特に地方などで自主返納が増えない最大の原因は、車を使わなければ生活に支障があるという場合がほとんど。その状況を踏まえて鹿沼市では現在コミュニティバス路線の拡充などに取り組み、自家用車がなくても生活しやすい地域づくりを進めています。

そうした取り組みの一環として、昨年6月から免許返納者に1年間有効の乗車券を交付していましたが、それを8月1日から終身無料乗車券の交付に切り替えた形です。鹿沼市が民間に運営委託しているコミュニティバス「リーバス」だけでなく、自宅に送迎してくれる「予約バス」も対象となるということで、かなり利便性の高いサービスが無料で使える事になります。

栃木県内では初の試みで、かなり思い切った取り組みにも思えますが、地域に住む人としてはかなりありがたい制度ですよね。身の回りに鹿沼在住の高齢者がいる人は、利用をすすめてみてはどうでしょう？


 執筆：街コミNAVI編集部