（2020年1月30日に書かれたコラムです）

正月が終わり少し日にちが経った頃を「小正月」と呼び、小正月ならではの行事などが日本各地で行われているのですが、米子で行われている恒例行事である「トンド」が話題となっているそうなんです。 この米子で行われている「トンド」は小正月に行われる神送り行事の一つで、その年の福を司る「歳徳神」を載せた神輿が家々を巡るというものなのだそうです。

この行事は米子周辺では江戸時代から伝わる伝統行事なのだとか。

白装束に烏帽子姿になった住民が太鼓や笛を鳴らし地域を練り歩き厄払いをするという段取りになっているのですが、面白いのがその練り歩き方にはルールがあって、地域の全ての路地を一筆書きで回るという決まりがあるんだそうです。

そんな決まりがあるものですから、地域を巡る間には地図を片手に道が間違っていないかを確認しながらの道のりになったりということになるんです。

こうした、不思議な決まりやルールがあるのも伝統行事の不思議で魅力的なポイント。元々は理由があったはずですが、その理由だけが忘れられてしまって、ルールだけが残っているなんてこともあるかのかもしれませんね。

米子でのこの行事でもそんなことが起こっているのかもしれませんね。

行列を待ち受けた住民の方はお酒をみかんを振舞ったりして今年の厄払いや福を呼び込んだりしたそうで、米子の街には「清めたまえ、はらいたまえ」という声が響き渡ったいたそうです。


 執筆：街コミNAVI編集部