観光シーズンの春、ちょっと話題の場所に行ってみませんか？

尾道市の観光名所・千光寺公園の猿山で、最後の一匹となった 名もなきメス猿が人気を集めています。

見物客にはお構いなしにごろ寝をするなど、悠々自適な暮らしぶり。半 世紀近い歴史を持つ猿山の存続がかかるだけに 担当者は「できるだけ長生きを」と願っています。 「猿ヶ島」と呼ばれる、コンクリートで覆われた円形空間の猿山に 暮らすのはわずか1匹。

中央に立つ塔に身を潜めたり、出てきて日陰にごろ寝したりと 自由人ならぬ「自由猿」生活を満喫しています。

尾道市の千光寺公園には、2007年まで隣に遊園地がありましたが、閉園。 飼育されていたクジャクなどほかの動物もいなくなり、猿山だけが残りました。 エサやりや清掃など猿の世話は尾道市観光課の方です。

1970年に猿山ができ、30匹前後いた時期もあったそうですが この尾道市観光課の方が最初に担当についた1990年には十数匹になったそうです。

15年前から再び担当となったそうですが この10年は減る一方で、2006年には6匹いましたが 2007年に2匹、2009年に1匹、2011年に1匹が死に オスとメス1匹ずつになりました。

そして、昨年暮れに最後のオスが死に、メスだけとなったということです。

尾道市の千光寺公園で、この猿に倣って 自由きままな生活を観察してみるのもいいかもしれませんね。


 執筆：街コミNAVI編集部