日本全国各地では様々な伝統行事がありますが、宮城にも長い歴史のある五穀豊穣を祈願する伝統行事があります。

その一つ、宮城の加美町で行われている「柳沢の焼け八幡」という行事が今回も執り行なわれたということでニュースとなっているようです。 こちらは宮城では600年以上という大変歴史のある伝統行事なんだそうで、今では宮城の無形民俗文化財にも指定されているのだとか。そして注目したいのがその豪快な行事の内容でしょう。

この宮城で「柳沢の焼け八幡」ではその名前の通り、竹とワラで作られた"御小屋"というものに広火をつけて火除けと五穀豊穣を祈願するという豪快なものなんです。

火をつけてワラの燃え具合でその年の米の作柄を占うというなんとも歴史ある方式の行事なので、一度見てみたいという人も多いのではないでしょうか？

そしてさらにこの行事では集落に住んでいる新婚の女性の顔に"すす"を塗りつけるといった一風変わった風習も行われるのだとか。

なぜそんなことをすることになったのかというのは600年以上時代を遡らないと本当の理由はわからないのかもしれませんが、今でもそうした風習が残っているというのには驚きですね。

宮城でもこれだけ長い間続いてきた伝統行事というのはなかなかめずらしいものかもしれません。科学や技術の発展してきた今の時代ですが、やはりこうした古くから続く伝統というのは大事に後世に伝えていきたいものですね。

（2021年1月12日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部