今月10月11日から、宮城県産生食用カキの出荷が始まり、万石浦鮮かき処理場では生産者やむき子約150人が集まって、水揚げして殺菌処理したカキの殻むきを一斉に開始し、身入りを確かめながらむき身約1.3トンを生産しました。

生食用カキの収穫が最盛期を迎える中、宮城県漁業協同組合では“地球温暖化抑制”のため養殖カキのむき身を入れるプラスチック製容器の再利用に取り組むリサイクル活動が行われています。 これまで、養殖カキの出荷でむき身を入れるプラスチック容器は、衛生面などへの配慮から一度使用したものは全て廃棄されていたそうです。

しかし、10月下旬からは使用済みの容器を一度回収し、綺麗に洗浄した後、資材メーカーに引き渡して新しい容器の再生材として利用することとなりました。

カキの容器は1シーズンでおよそ18万個も使用しており、原材料に占める再生材の割合を50%とすると、地球温暖化に繋がる二酸化炭素の排出量を67トンも減らすことができるそうです。

宮城県漁業協同組合の、寺沢春彦組合長は「いま資材等の値上がりが厳しい中で、まずは出来ることから。資材等の経費削減にもなる」と述べられています。

容器の再利用を行うことで、二酸化炭素の排出を減らし、地球温暖化による海水温の上昇が抑えられ、漁業にとってはもちろん、海の生き物たちが暮らしやすい環境が守られます。

宮城県のみならず、こうしたリサイクル活動が全国各地で広がってほしいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部