12月ともなると世間では年越しに向けて様々な用意や準備などの活動が盛んになってくる季節でもあります。

そんな中、鶴岡では毎年、師走の時期の恒例となっている出羽三山神社の山伏たちによる「松の勧進」が開始となったということで話題となっているようです。 この鶴岡で行われる松の勧進というのは鶴岡では大晦日から元旦にかけて出羽三山神社で行われるという「松例祭」のための"浄財"と募るための行事なんだとか。

ちなみに浄財というのは神社などに寄付するための金銭といったものですが、そんな浄財を募るためにこの松の勧進では鶴岡の家々や商店をめぐるというわけなんですね。

一見、寄付を募るための活動のように思えますが、やはり鶴岡の地元住民の人にとっては毎年の恒例行事となっていて浄財を納める代わりに家内安全や無病息災を祈願したお札をいただくことができるということもあって、むしろこの松の勧進を心待ちにしているという人も多いのだとか。

毎年恒例となっているということですから、こうした浄財を募るための活動も鶴岡の人にとっては風物詩でもあり、心の拠り所でもある出羽三山神社の行事を応援するために必要なものということなのかもしれませんね。

なんでも中には師走に行われる神社のすす払いにも進んで参加する人も多いそうです。

こうした地元の人との密接な繋がりがある行事というものは今後もしっかりと大事にしていきたいものですね。

（2021年12月2日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部