世界では日本の文化や技術が以前から高く評価されていて、最近では観光客の増加との相乗効果でさらに注目が集まってきています。日本食なども外国人には人気ですが、日本の食の1つとして世界でも人気なのが「SAKE」、日本酒ですね。

最近では日本酒メーカーが世界に向けて新製品を発表したり、現地に工場を建てたりといったニュースをよく目にしますが、山形県鶴岡市では、ベンチャー企業が世界に発信する酒造りを目指し活動して、話題となっています。 そのベンチャー企業が「WAKAZE」。酒蔵の若手従業員を指す「若勢」と、「和の風」から名前を付けた企業で、日本酒を世界に広めるということを目的に活動しているチーム・企業です。

2016年に設立したWAKAZEの代表稲川さんは、慶応大学出身の29歳で、鶴岡に拠点を置く慶応大学先端生命科学研究所の活動に刺激を受けて鶴岡に拠点を移し酒造りを開始。

現在は地元・鶴岡の酒造会社と協力して、現在これまでにない新しい日本酒を生み出して注目を集めています。

その第1弾となったのが今年春に発売した「ORBIA（オルビア）」。これは日本酒のすばらしさを世界に伝えるようと、洋食とペアリングするために開発された日本酒で、味付けの濃い洋食に合わせて味付けを強めにして、ワインで使用するオーク樽熟成などを行い完成させた一品。

これが大きな注目を集め、現在も大きな期待が寄せられていますが、現在は新製品FONIAの生産に向けたクラウドファンディング実施中。

FONIAは「和の柑橘やハーブが香るボタニカルSAKE」という、また新しいコンセプトを持った商品で、残り2カ月程度の時点ですでに目標額の2倍以上の金額が集まっていて、WAKAZEの注目度の高さが伺えます。

世界基準のSAKEを新たに生み出せるのか、鶴岡市、WAKAZEの活躍に期待です。


 執筆：街コミNAVI編集部