狭山にある廣瀬神社の「不朽梅（ふきゅうばい）」が、3月1日に見頃を迎えていたことをご存知でしょうか。

廣瀬神社の創建は大和時代で、延喜式神名帳に記載さいれている武蔵国四十四座の一つで、武蔵国に数ある神社の中でも、数少ない格式高い神社です。

神社内にある「不朽梅」は、樹齢約400年と言われており、幹が大きくねじれているのが特徴です。 梅の木は本来、樹齢200年を超えるとねじれてくる習性があるそうで、樹木というより樹皮のような状態となっていますが、現在も花を咲かせ、新しい芽を伸ばしています。

「不朽梅」は、製糸工場や市内で最初の小学校を設立するなど、地域の発展に尽くした清水宗徳没後100年にあたり、「不朽軒義同」にちなんで、平成22年名付けられました。

境内に入ると「不朽梅」のほかに、県指定文化財となった大きなケヤキの木が2本そびえたっており、その樹齢は1000年と900年というから驚きです。

また、宝形造りの神輿は市指定文化財となっています。

狭山に多くの文化財があることを知らなかったという人も多いのではないでしょうか。

豪快で力強く、たくましく生き続ける不朽梅の花を見ることで、生命力を与えてもらえそうですね。

「不朽梅」は、3月1日～中旬まで、開花した花を楽しめるということなので、気になる方は早速チェックしてみてはいかがでしょうか。広瀬神社は、西武新宿線・狭山市駅西口から、飯能行きのバスで上広瀬下車し徒歩5分ほどのところにあるので、アクセスも良好です。

“狭山”といえばお茶のイメージがありますが、豊かな自然と長い歴史が感じられる神社の存在も多くの人に伝わってほしいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部