繁殖のために他の動物園に貸し出しされることが決まっている 北海道釧路市動物園のホッキョクグマ「ツヨシ」（メス、12歳）の 「嫁入り日」が3月1日に決定しました。

メスなのに「ツヨシ」なの？と思った方もいると思いますが これにはワケがあるんですね。 ツヨシは2003年生まれ。 当初の判定ではオスと診断され、2005年に釧路市動物園に「婿入り」したのですが 2008年に遺伝子検査でメスと判定されたのだそうです。

なぜ、このような事態になったのか…実は、ホッキョクグマは一般的に 性別の判定が難しいそうで、ホッキョクグマは非常に毛がふさふさしているのに加え オスの生殖器が非常に小さいため、おへそと間違えて判定してしまう事もあるそうです。

こうした事から、性別の判断を当初は誤っていたそうです。

とはいえ、現在は正しい性別がわかっているので 貸し出し先の動物園での二世の誕生、そして元気な姿で釧路に帰ってくる事を 期待したいですね。

ちなみにホッキョクグマは現在23の動物園・水族館で44頭が飼育されていて 釧路市動物園にはもう一匹、「ミルク」（メス、3歳）というホッキョクグマが います。

このミルク、直立して遊ぶ様子などが「まるで人間のようで面白い」と インターネットの投稿サイトなどで話題になっていて ひと目見ようと、釧路外からの来園者も増えているんだとか。

ツヨシ不在の間も、ミルクがみんなを楽しませてくれること間違いなし。 ツヨシも安心ですね。

そんなツヨシの壮行会は今月21日に開かれるそうですよ。


 執筆：街コミNAVI編集部