皆さんは静岡県と聞くと思い浮かべるのは何でしょうか？ お茶の生産地というのが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

もはや、お茶といえば静岡といってもいいくらいに有名ですし 実際、全国の茶園面積の40%を静岡が占めているのだとか。

そんな静岡の島田では現在、新茶の収穫真っ盛りということで それに伴い、さまざまなイベントが開催されています。 4月29日、島田市茶業振興協会島田支部は島田市博物館で 「島田茶の祖」とされる勝海舟のブロンズ像の除幕式を行いました。

勝海舟は島田市の牧之原開拓を進めた重要人物であり 牧之原の気候・地質が茶栽培に適しているとして、栽培作物として選定した人物なのです。

当時は世界での茶の需要の高まりから、日本も茶の輸出を積極的に図っていた時期であり その後、島田の茶の栽培成果は着実に上がり、現在の茶の名産地へと成長しました。

現在の島田、島田茶は勝海舟のおかげであるといっても過言ではないわけですね。

今回、設置されたブロンズ像は高さ約2メートルで、当面は博物館の敷地内で展示するものの 将来的には近くの蓬莱橋のたもとに移設したいとのこと。

5月2日には、茶祖である栄西禅師の遺徳をしのび、茶業の更なる発展を祈願する 「茶感謝祭」も開かれました。

茶業関係者らが出席し、栄西禅師の像に新茶を献上したとのことです。

栄西禅師は中国から茶種を持ち帰り日本で栽培を始めたまさに日本茶の祖。 現在の暮らしは、本当に多くの先人の活躍によって作られているのだなと実感しますね。


 執筆：街コミNAVI編集部